2021年おすすめ 秋の旬ひやおろしとは 人気酒や飲み方


秋の旬な日本酒として「ひやおろし」があります。
毎年、お盆を過ぎると各蔵から発売され、9月、10月には店頭に一斉に並びます。
ひやおろしを理解して、ぜひこの季節限定の旬な味わいをお楽しみください。

ひやおろしって何?

そもそもひやおろしとはどんなお酒なのでしょうか。

ひやおろしの由来

その由来は江戸時代に遡ります。
当時は、冬にしぼられた新酒が劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)し、大桶で貯蔵していました。
ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じになる秋口に、2度目の加熱殺菌をしない「冷」のまま、大桶から樽に「卸して」出荷したことから、冷卸(ひやおろし)の語源となりました。
しかし冷蔵施設が整っていない当時は、夏の暑さを越えられず腐造するお酒も多かったようです。
そこでこのようなひやおろしは江戸時代から、秋の珍しい酒として楽しまれてきました。

一般的な日本酒では、「火入れ」という低温加熱殺菌を2回行います。
しかしこの火入れによって、せっかくの旨味や香味が無くなってしまうことがあります。
ひやおろしは、火入れを1度しか行わない、また1度も行わないことで極上の旨味を味わえるのです。
冷蔵設備の発達や、技術の向上によって、昔では飲めなかったお酒が現在では飲めるようになりました。

近年では「秋」になって味が「上がって」くることから、秋上がりとも呼ばれています。
ひやおろしよりも、わかりやすいとして、秋上がりの名称で発売する酒蔵も増えています。

ひやおろしはどんな味なの?

冬から春にかけて造られ、じっくり熟成されたのがひやおろしです。
ですからこのお酒は、熟成の旨みを楽しめることが大きな特徴です。
できたての新酒には無い、まるみを帯びた旨味が楽しめることでしょう。
一般的には、香りは穏やかで落ち着いています。

いつからいつまで飲めるの?

早い蔵では、お盆を過ぎたあたりから、発売されます。
多くは9月初旬から11月中旬まで発売を行います。
9月には少しさわやかな味わいの酒、10月になると旨味がさらに増したお酒が多くなります。
猛暑が終わって少し涼しくなる時期から、美味しくなると言えるでしょう。
一番おいしいのは秋が始まり、サンマや秋鮭など秋の味覚が味わえる頃、旬な料理と楽しむのが醍醐味です。

ひやおろしの飲み方

ひやおろしの多くは、1回火入れとなっており、生貯または生詰の状態です。
酒蔵によっては生酒の状態で発売されることもあります。
このようなお酒は、冷やして飲んでいただいたり、常温をおすすめします。

また2回火入れを行っている熟成を謳っているひやおろしもあります。
このようなお酒は、常温からぬる燗で頂くことをお勧めします。
生とはまた違った、ふくよかなコクが楽しるでしょう。

保存方法

生酒は非常に繊細なお酒ですので、冷蔵庫に保存してください。
生貯、生詰なども冷暗所に保存をして、日当たりのいい場所は避けてください。

ひやおろしに合う料理

ひやおろしは、季節限定の旬なお酒のためペアリングを楽しむには絶好なお酒でしょう。
秋の深まりとともにサンマ、戻りガツオ、秋鮭など、いかがでしょうか。
酒の旨味が魚の脂を引き立て、相乗効果が楽しめるでしょう。
またキノコやレンコンの炒め物などとも抜群の相性です。
秋の旬な食材にはひやおろしは欠かせなくなるでしょう。

人気の新潟県のひやおろし

朝日山秋上がり
朝日山 秋あがり 純米
久保田を生み出す朝日酒造のひやおろし商品です。
ひと夏越えたまろやかな熟成感があり、まんまるとした豊かなうまみが特長です。
お燗で一層映えるように香りはわずかにもたせつつ、くどさのない味わいに仕上げることで冷酒にも最適です。
料理の味を受け止めて、おいしさを増幅させる食中酒です。


吉乃川 特別純米 ひやおろし
しぼりたてのお酒を一度加熱処理したのち、夏の間、ゆっくりと熟成させました。
秋風とともに気温が下がり、お酒の温度と同じくらいになったころ、生詰めにて出荷します。
新潟県産米「五百万石」を100%使用した特別純米酒です。
秋あがりのまろやかさをお楽しみ下さい。

白雁ひやおろし
越乃白雁 吟醸ひやおろし
新潟県限定吟醸酒専用酒米「越淡麗」を全量使用した吟醸酒を春夏と寝かせたひやおろしです。
寝かせることで味にもまろやかさが増し適度に熟成した秋ならではの旨みをお楽しみいただけます。
越淡麗(こしたんれい)は新潟県がオール新潟県産の日本酒を目指して15年もの歳月をかけて開発した酒米。
酒米の王様「山田錦」と新潟生れの酒米「五百万石」を掛け合わせ、山田錦が持つ旨みと香り、五百万石が持つスッキリと淡麗な仕上がりを合わせ持った酒米です。
高い精米でも酒米が割れ難い為、吟醸酒専用と言われており近年では鑑評会出品酒用にも使われています。

越後鶴亀ひやおろし
越後鶴亀ひやおろし 熟成純米
熟成によるふくらみのある味わいの秋限定のお酒。
秋までほどよく熟成させたお酒です。口当たりに新酒特有のアラさが消えて丸みが出ます。
熟成後もすっきりと飲めるよう淡麗な酒質です。

宝山 純米大吟醸ひやおろし
宝山 純米大吟醸ひやおろし
夏を越して熟成された酒の旨みを味わう「ひやおろし 純米大吟醸 宝づくし」。
黄金色に吉祥文様と縁起のよいラベルで、贈答にもご好評いただいております。秋の味覚とともにお楽しみください。
杜氏よりしぼった生酒を一升ビンに取り分け、湯煎で火入れを行うビン燗法で火入れし、冷蔵庫でゆっくりと貯蔵熟成を行いました。
熟成により香りは穏やかに、味わいはまろやかになり、五百万石特有のスッキリとした喉ごしもあり、とても美味しい酒になりました。


妙高山 特別純米ひやおろし
春先に丁寧に醸したお酒を一回火入れした後、最適な温度管理の下ひと夏じっくりと熟成をさせました。
程よく旨味が増して、落ち着いた味わいは、秋に旬を迎えるあらゆるお食事によく合います。
やや甘めでコク深い味「妙高山の秋味」です。

越路吹雪ひやおろし
越路吹雪 秋あがり 純米吟醸酒
夏の間、涼しい貯蔵蔵の中で一夏越した「秋上がり」です。
秋の訪れとともにゆっくりとまろやかに熟成した純米吟醸酒、しぼりたてのフレッシュな味わいから半年が過ぎ、旨みがより楽しめます。
紅葉柄のプリントボトルに月をイメージしたラベル形状にリスを配置した斬新なデザインがおしゃれなお酒です。

越の寒中梅 秋上がり 純米吟醸 原酒
越の寒中梅 秋上がり 純米吟醸 原酒
冬期間に仕込み、出来上がったお酒を春先に火入れし、貯蔵タンクの中で夏を越し、香味が円熟し旨みがのってきたところで出荷するお酒です。
この時期になると、新酒のあらさがすっかり消え、まるみがでてほどよく熟成し、酒の最も飲みごろとされています。
程よく熟成しまろやかさがでた「越の寒中梅 秋上がり 純米吟醸 原酒」を秋らしい季節感のある「もみじ模様」をプリントした瓶に詰めました。期間限定・数量限定です。

お買い物情報

越後銘門酒会では11月末まで、ひやおろし・秋上がりを絶賛販売中です。
上記で紹介した商品の他にも、多数の品ぞろえをご用意しています。
お求めやすいセット商品も販売中。
ぜひご覧ください。

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