今代司酒造(株)

地域 下越
代表銘柄 今代司
住所
新潟県新潟市中央区鏡が岡1-1  Gooleマップを見る
URL
http://imayotsukasa.co.jp/

今代司酒造(いまよつかさしゅぞう)株式会社は、1767年に創業した新潟市の酒蔵です。

酒蔵見学や直売所も運営しており、観光名所としても有名になってきました。

近年、酒蔵でイベントを行ったり、建築物をそのままの状態で移動する建築工法の曳家を行うなどして観光整備を行っています。

周囲の歴史

 

1767年、徳川家治が将軍の頃、田沼意次などが暗躍した時代です。

今代司酒造はその頃、新潟の沼垂地区で創業したとされています。

当初は酒の卸し業や旅館業、飲食業を行っていたそうです。

 

江戸後期~明治初期の新潟には、北前船が頻繁に寄港していました。

その頃は新潟県の人口が江戸を抜いて全国で最も多かった時期もあります。

理由としては、新潟市は雪が少なく、主要な作物である米を育てる環境に適していたことがあります。

さらには、海運全盛期に主要の流通手段だった「北前船」の拠点だったことが理由と言われています。

この時代は重量物を大量に運搬するのに都合が良いため、運送の主役は長らく海運でした。

黒潮の流れに逆らって走る太平洋側のルートよりも、日本海側の西廻り航路のほうが海流れに乗れたので、コストが安価で海運の主要となっていたのです。

以上より人口と廻船業者、商売人が多く、今代司も繁盛し財を成していきました。

 

今代司のあった沼垂(ぬったり)地区は、信濃川及び阿賀野川が運んできた土砂によって作られた平野にありました。

海岸側には長い砂丘が広がり、それが川からの水はけを阻害していました。

そのため、山からの水が溜まり「潟」と呼ばれる沼地が多く形成されました。

新「潟」や「沼」垂と呼ばれる地区名にはそのような環境の名残があります。

 

酒造りの開始

 

今代司が酒造りに本格参入したのは明治中期に入ってからとされています。

地盤がよく、阿賀野川のきれいな伏流水が出て、酒の仕込み水としてぴったりでした。

さらに栗ノ木川という河川を使い、原料や製品を船で運搬するのに有利だったことがあります。

新潟は川沿いに沿って、このように商いが発達していきました。

この地区には今代司同様、他にも多くの酒蔵、味噌蔵、醤油蔵などが立ち並び、発酵の町として知られていたそうです。

 

ところで今代司の意味は「今の時代を司る」の意味から付けられたそうです。

新潟県は日本で一番神社の数が多いと言われています。

人口が多く、交易が盛んであったにも関わらず、都から離れており自由な宗教観念を持っていたことが由来となっています。

中でも沼垂地区は白山神社の名で天照大神と菊理媛命など有名な神様を祀る伝統ある神社を初め多数の社が存在します。

おそらくは、今代司の名も奉納酒や御神酒として祭事に使われていたことが起源ではないでしょうか。

 

また新潟には江戸・京都に並ぶ日本三大地のひとつに数えられる程の花街がありました。

時代とともに遊郭などは消滅したものの、高級割烹や芸者などは新潟の歴史を伝える文化として現存しています。

それら一流料亭の職人たちを支えたのが、沼垂で製造された、酒・味噌醤油でもありました。

 

1937年から日中戦争が勃発し、1939年には第二次世界大戦となります。

戦火の広がりとともに、物資が少なくなっていきました。

米なども配給制になり、酒も統制されました。

十分な酒を販売できなくなった酒屋や酒蔵は、酒を水で薄めて売りました。

金魚も泳げるほど水で薄まった酒であることを揶揄して「金魚酒」と当時は呼ばれたそうです。

しかし、そのような世の中でも今代司酒造は水で薄めずに酒造りをしていました。

それが評判を呼び、一時は新潟を代表する存在だったようです。

 

しかし1970年代をピークに日本酒の需要は落ち込んでいきます。

また酒類免許の自由化により、酒の流通が大きく変化しました。

それまで今代司を扱っていた街の酒屋さんは、次第になくなっていき、スーパーやコンビニエンスストアが台頭しました。

今代司は新しい顧客を捕まえることができなくり、数度身売りをすることになります。

都心の酒販グループや某資本会社など主要資本が転々と変わりました。

そのような背景の中、今代司は2006年に純米酒だけに限定して製造することに切り替えました。

いわゆる全量純米仕込み、純米蔵として再起を図ろうとしたのです。

これが今代司の転機となりました。

 

NSGグループのバックアップ

 

今代司酒造は、長年時代の波に乗れず、経営不振が続きました。

しかし2011年、地元の歴史がある酒蔵を守ろうと、新潟を代表する企業が立ち上がりました。

グループ全体の売上が1,000億円超、従業員数1万人超の大企業NSGホールディングスです。

学校法人や学習塾の他、医療法人や社会福祉法人などを多数運営している地元の大企業として有名です。

丁度、新潟の老舗企業の事業継承にも取り組み始めた頃でした。

葉葺正幸が代表取締役社長に就任し、酒蔵のリニューアルに取り組みました。

 

しかし、葉葺氏が社長に就任した頃、蔵の印象は暗かったと言います。

その頃の今代司は安売りを重ねていった結果、2度も身売りされ、顧客も片手で数える程度だったそうです。

そのような不遇の時代、杜氏は経営者にも不信感を募らせていたようです。

社長が復活の鍵として提案した甘酒造りも、杜氏から否定され、当初は製造ができなかったと言います。

しかし葉葺氏は何とか杜氏を説得し、1年がかりで甘酒を完成させました。

いわゆる酒が飲めない下戸の体質の葉葺氏は、業界でも名を馳せる酒豪の杜氏と何十時間も酒を飲み、語り合って説得にこぎつけたと言います。

するとこの甘酒が大ヒットしました。

これを機に古臭かった昔ながらの蔵のイメージを刷新し、現代風で親しみやすい企業へと変わって行ったのです。

他にも今代司を代表する商品が次々と生まれます。

同蔵の看板商品である「錦鯉」は、グッドデザイン賞のほかニューヨーク、ロンドン、ドイツ、イタリア、香港など世界中のコンクールでデザイン賞(The One Show、Cannes Lions、D&AD、iF Design Awardなど)を受賞しました。

また「IMA」という牡蠣に合うための日本酒を製造するなど、この酒蔵でしかできないユニークな商品開発を進めました。

 

さらに、新潟駅~新潟空港近くという好立地を活かし、酒蔵見学を充実させた直売所の運営を開始しました。

「日本酒ブティック」と銘打たれたスペースでは、日本酒のテイスティングはもちろん、多目的スペースがあり、さまざまなワークショップやトークライブなどのイベントが開催され、外国人のインバウンドにつながる旅行プランなどが企画されていました。

その結果、なんと2017年度の酒蔵来訪者は3万人を超え、旅行口コミサイトとして世界最大の閲覧数を誇る旅行口コミサイト、トリップアドバイザーの「新潟市観光ランキング」では1位、「外国人来訪者に聞いた新潟市の地域資源に関する認知度ランキング」(2017年度)でも1位に輝いたのです。

今代司という名前は元来「今の時代を司る」という意味ですが、現在は「今の時代に合った酒の楽しみ方を創造する」と捉え、酒造りを行っています。

古くからの伝統を大切にしながら、新しいコンセプトやデザインを創造しているのです。

 

もちろん製造面でも今代司ならではのこだわりを持っています。

この蔵は、今代司を新潟の財産にしたいという夢があります。

ですので米も、水も新潟の原材料にこだわっています。

使用する酒米は、麹米・掛米ともに新潟県産の酒造好適米を100%使用しています。

純米の旨味とキレの良さの両立を実現することで、食を引き立たせ、飲み飽きしない味を求めています。

仕込み水は「菅名岳」の天然水を使用しています。

日本酒造りでは水がとても重要な役割があり、特に仕込みに使う水、割水に加える水の質が重要です。

この水には味、臭い、濁りが無いことが絶対条件ですが、麹菌や酵母菌の発育に必要なミネラル分が適度に含まれている必要があります。

さらに、酒が劣化する原因となる鉄分やマンガン、有機物が少ないことなども大切な要件です。

かつての今代司酒造では、水道水を使用していました。

そこで新たな体制になってからは、酒造りに最適な水を探しまわり、菅名岳の天然水にたどり着いたと言います。

菅名岳は新潟市の隣の市である五泉市にある山の名前です。

手ごろな登山やハイキングの山として親しまれており、中腹にはブナの原生林やカツラの巨木が植生している自然に囲まれた山です。

ここには「どっぱら清水」と呼ばれる湧水が流れ出ています。

日本では大半の湧水地が消滅したなかで、現在も残る貴重な湧水のスポットです。

「新潟県の名水」に選定されており、市内外から見学客の訪れる観光資源ともなっています。

岩の割れ目から湧き出てており、水質は弱酸性の軟水で、湧出量は毎分約600リットル。

今代司ではその水を汲みに行って現在は、仕込み水のすべてで「菅名岳」の天然水を使用しています。

 

このようにユニークな歴史とこだわりを持つ今代司に期待が高まります。

 

今代司酒造(株)新着情報

2021.04.5 今代司酒造(株)
今代司酒造 量り売り始めました

今代司酒造の直売店では、量り売りが始まりました。

桜が開花すると、春本番。
春野菜がおしい季節ですよね!
たけのこ、ふきのとうやワラビといった山菜など
おいしい食材が盛りだくさんな新潟県。

ですからお酒もさわやかな香りがあり、コクもしっかりあるタイプ。
このお酒と山菜を合わせると、より野菜のコクやにがみを楽しむことができます。

<サイズ・価格(税込)>
300ml…550円
720ml…990円
1,800ml…2,090円

<お酒について>
・新潟県産米100%使用
・精米歩合65%
・2回火入れ
・アルコール分18度
.
<瓶回収でおトクに!>
量り売りの瓶を次回お持ちいただきますと
レジにて回収させていただき50円(税込)お値引き致します。
(こちらで用意してある新しい瓶に詰めます。)
.
終了は5月頃

<直売店営業時間>
~当面は以下の営業時間に変更となります~
・火~金  13:00~17:00
・土日月祝  9:00~17:00

「見学ご予約はこちらから(外部サイト)」

2021.04.2 今代司酒造(株)市島酒造(株)苗場酒造(株)朝日酒造(株)
一休コンシェルジュ 日本酒好きにおすすめ、酒蔵を訪れる大人の一人旅

一休コンシェルジュで新潟の特集が掲載されました。

日本酒好きにおすすめ、酒蔵を訪れる大人の一人旅

まずは新潟を代表する朝日酒造が取り上げられています。
日本酒ファンが訪れるべき蔵ですね。
観光としても名所となっています。
1.名酒「久保田」誕生秘話と酒造りのこだわりを知る

そして次は新潟市内の今代司酒造が紹介されています。
錦鯉などレアな商品を産み出す、新潟の資産です。
朝日酒造同様に観光設備が整備されており、お買い物や試飲を楽しめます。
2.グッドデザイン賞を受賞した見た目も味もこだわる酒造

そして知る人ぞ知る苗場酒蔵が記事に。
津南から近くにある酒蔵です。
「醸す森」シリーズはシャンパンのような微発泡でフルーティーな味わいが人気です。
酒蔵見学も可能で、購入したお酒・おつまみは、2階の蔵座敷で楽しめます。
3.見学後は蔵座敷でおすすめの日本酒を一杯

最後に市島酒造の紹介あります。
創業より200有余年も経過した伝統の酒蔵。
銘家である豪農、市島家創業の由緒正しき酒蔵で、今もなお新発田の観光施設として人気です。
全国初の女性杜氏を生み出した革新的な取り組みを続ける新発田の銘醸です。
4.ロンドンで開催される品評会で2年連続金メダルを獲得

これらの他にも、新潟の人気旅館が紹介されています。
コロナの影響で、遠出が難しくなっていますが、新潟県の方やチャンスができればぜひお越しください。

2021.03.23 今代司酒造(株)
3月末までが買い時!今代司 価格改定

今代司酒造の商品が、4月1日より価格改定となります。
一部の商品は昨今の事情による値上げになるかと思われます。
特に人気の錦鯉や純米大吟醸などが値上げになります。
3月末までは従来価格での販売となりますので、ぜひお早めにお買い求めください♪

しかし嬉しいお知らせも。
値下げになる商品も多く発表されています。
この時期においしいおりがらみや、ギフトとして人気の金箔酒はお求めやすいお値段になりますよ。


http://imayotsukasa.co.jp/press_release/3337/

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