原酒造(株)

地域 中越
代表銘柄 越の誉
住所
新潟県柏崎市新橋5-12  Gooleマップを見る
URL
http://www.harashuzou.com/

原酒造の創業は文化11年(1814)、江戸時代後期に北国街道の宿場町、北前船の重要な拠点として
栄えた柏崎市にあります。

柏崎市は日本海に面した新潟県のほぼ中央に位置します。
名峰「米山(よねやま)」を代表に、
「刈羽黒姫山」「八国山」と刈羽三山に囲まれ、美しい海岸線に沿って15もの海水浴場が点在する
自然豊かな町です。

標高993メートルの「米山(よねやま)」は戦国時代は上杉謙信が旗揚げをした要衝の地でした。
地元では古くから「米山さん」と呼ばれ、”米山さんから雲がでた”の歌いだしで有名な
「三階節(さんがいぶし」は全国的にも有名な民謡です。米山の山頂には日本三大薬師の一つ、
米山薬師堂があり、五穀豊穣を祈

る米山講中の人々に信仰されてきました。
米山にはこの地域でしか繁殖していない米山固有種「ヨネヤマアザミ」や「タンネアザミ」など
四季折々で

様々な花を見ることができ、その中でも「ヤマユリ」は柏崎市の花に指定されています。

「歴史」

江戸時代後期から200年以上に渡り酒造りをしてきた原酒造。当時の屋号は原酒造ではなく「なべや」。
日本海に面した柏崎市では江戸時代初期から製塩業が盛んで、
原酒造の創始者原幸太郎は海水を煮るための鍋を作り、修理を請け負う鋳物師屋(いもじや)でした。
しかし心機一転、家督を妹へ譲り酒屋を起業、この時に誕生したのが「原酒造店」です。

 

その当時の柏崎は北国街道の宿場町、北前船の港として栄えていました。

特に新潟は日本海側における北前船最大の寄港地とも呼ばれ、柏崎の他にも岩船、沼垂、寺泊、出雲崎、
能、糸魚川、佐渡赤泊などから新潟の特産物である米やお酒が蝦夷地へ移出されました。
そして港町として栄えたこの地で原酒造も順調に繁盛し、明治時代には柏崎を代表する
銘醸へと成長していきました。しかし順風満帆な歩みに突然、大きな困難が立ちはだかります。

柏崎の大火

酒というものは得てして負の価値を持つ。飲みすぎれば体を壊してしまう酒という飲み物をそれは明治44年(1911年)、柏崎での大火災「柏崎大火」です。
柏崎は風の強い土地柄で日本海からの激しい風は「雪が横に降る」と言われるほどです。
明治13年、明治20年、明治30年と度々大火が発生し、多くの家屋が焼失しました。
特に桐油屋火事と呼ばれる明治44年の大火は原酒造の蔵をも焼き尽くしてしまいました。
さらに追い打ちをかけるように取引銀行が破産、原酒造はそれまで積み上げてきた全ての財産を
失ってしまったのです。

この先も醸し続けていいのだろうか・・・

度重なる災難に、蔵元四代目・原吉郎は「廃業」を考えます。しかし幾日も苦しみながら悩んだ末に、
酒には負の価値もあるが決してそれだけではない、人に喜びと慰めを与えてくれるのもまた「酒」なのだ・・
と”幸せを呼ぶ酒”を目標に改めて酒造りを続ける決心をしたのでした。

 

全てを失った原酒造ですが、蔵元と蔵人たちの情熱は衰えることなく再興に向け奮起し、
大正15年(1926年)に威風堂々たる東蔵を完成させました。

新しい蔵とともに蔵人たちは酒造りに一層心血を注ぎ昭和3年(1928年)、現在の代表銘柄でもある
「越の誉」が誕生しました。その後蔵人たちの精進は酒の品質に現れ、全国酒類品評会で連続受賞するなど
銘酒「越の誉」は全国から高い評価を受けることとなりました。

昭和12年(1937年)、長さ36間もある「西蔵」が完成。経営は四代目吉郎から五代目哲郎へ。

昭和25年(1950年)には株式会社へ改組し柏崎を代表する起業へと成長していきます。そして
昭和40年(1965年)四季醸造が可能な新工場を建設、六代目・寛による組織強化がすすめられ、
原酒造は季節雇用から社員制度へいち早く切り替えられました。

国酒の代表として

昭和47年(1972年)9月29日、銘酒「越の誉」がさらに注目されることになります。
それは日本と中国(中華人民共和国)が国交を結んだ「日中国交正常化」交渉の成立です。
当時の田中角栄内閣総理大臣は柏崎の隣町、新潟県刈羽郡西山町(現柏崎市西山町)の出身で、
ふるさとの日本酒を・・との計らいとその酒質を評価され、記念晩餐会で原酒造の「越の誉もろはく」が
乾杯酒として献上されました。

原酒造を再び襲った災難

その後昭和50年代の地酒ブーム、全国新酒鑑評会連続入賞、全日空国際線ファーストクラスの
機内食の採用など順調に歩んできた原酒造に再び災難が起こります。
それは平成19年(2007年)7月16日の「中越沖地震」。新潟県上中越沖を震源とする地震は最大震度
6強を観測しました。この地震により先人が奮起し再興した「東蔵」「西蔵」は全壊、煙突は折れ、
社屋の7割が倒壊しその無残な光景は当時報道番組で生中継されるほどでした。
瓦礫と化した蔵の中にはへこんでしまった貯蔵タンクと割れてしまったおよそ一万本の日本酒。
割れた日本酒がくるぶしまでくるほど蔵の中は悲惨な状態でした。

再び起こってしまった大きな災害。しかし幸いなことにその日は月曜日だったにもかかわらず
ハッピーマンデーによる休業日でした。社員全員が無事で人的被害を免れたのです。
さらに精米機や生産設備、瓶詰工場は若干の調整で無事に稼働し、何より水道の復旧が早かったことも
幸いでした。

”たった1分の揺れで200年の歴史をつぶされてたまるか”災翌日から社員が一丸となり復旧作業が始まりました。真夏の炎天下の中、割れた日本酒や瓦礫の撤去や
酒の貯蔵タンクの救出、奇跡的に助け出された貯蔵タンクはすぐにブルーシートをかぶせ、水をかけながら
仮設の蔵で必死に守りました。

その言葉通り震災から一ヶ月後には瓶詰を再開、二ヶ月半で通常業務ができる体制まで戻しました。
そして震災から一年後の平成20年(2008年)には新蔵「和醸蔵」が完成。震災後奇跡的に助け出された
2000Lの純米大吟醸のタンクは、新設された「和醸蔵」で熟成を重ね十年後の節目に「蔵の至宝・十年秘蔵酒」として
消費者の元へ送り出されました。新蔵の完成から二年後の平成22年(2010年)には越の誉直売店「酒彩館」がオープン。
原酒造のほぼ全アイテムを購入できるオフィシャルショップでは、その場で楽しめる試飲スペースも用意されています。

 

 

「原酒造の酒造り~米」

原酒造では平成9年から地元柏崎の農家と契約栽培を開始しました。その後平成12年に上越市の酒米農家で
結成した「E酒米つくろう会」と酒米の契約栽培を立ち上げ100%生産者のわかる米を仕入れしています。
また農家の方々にも酒蔵に泊まり込みで酒造りを体験してもらったり、契約農家の田圃を見て回り
農家同士で稲作技術のレベルアップを目指しています。

「原酒造の酒造り~水」

銘酒・越の誉は名峰米山の伏流水から生まれます。冬に積もった雪が雪解け水となり、夏は冷たく爽やかで
冬は凍り付くような清冽な軟水となります。

軟水での低温醗酵はかなり時間がかかりますが、とてもなめらかで飲みやすく、心地よい余韻の味わいに
仕上がります。

「原酒造の酒造り~技」

酒造りの重要な工程のひとつは「精米技術」です。酒造りの善し悪しは精米技術で決まるといっても
過言ではありません。原酒造では契約栽培で仕入れした米の全量を自社精米プラントにてより高品質な精米を行っています。
また古くから「一 麹二 酛 三 造り」という言葉があるように、麹(こうじ)造りは酒造りの最も重要な工程です。
原酒造では麹室が「自動製麹室」、「天幕式麹室」、「大吟醸用麹室」と三室ありその酒質にあった最適な麹を
丁寧に時間をかけて造っています。そして原酒造の平野杜氏がもうひとつ大切にしていること、それは
蔵人とのチームワーク。蔵の人間がまとまるには、信頼関係が大切。あいさつひとつもおろそかにしない。

「蔵人心和壹」 ”くらびとのこころいちにわす”

蔵人・・・醸造蔵で働く人達
心・・・・気持ち、心意気
壹・・・・一つ一つにまとまって
和・・・・協力しあう、仲良く、互いに相手を大切に

 

江戸時代から脈々と受け継がれてきた伝統の酒造りの技と最新技術を重ねて生まれた新生・越の誉。
二度の大きな災害に遭いながらも決して諦めなかった不屈の精神で、今日も「幸せを呼ぶ酒」を造り続けます。

 

 

 

 

 

「受賞歴」

【全国新酒鑑評会】

2003~2020 18年連続入賞

2007 金賞

2009 金賞《和醸蔵》

2011 金賞《清澄蔵・和醸蔵》

2012 金賞《清澄蔵・和醸蔵》

2013 金賞《和醸蔵》

2016 金賞《清澄蔵・和醸蔵》

2018 金賞《和醸蔵》

2019 金賞《和醸蔵》

【関東信越国税局酒類鑑評会】

2005 第76回 最優秀賞(首席)

2007 第78回 優秀賞

2008 第79回 優秀賞

2009 第80回 吟醸酒の部 優秀賞《清澄蔵・和醸蔵》

燗酒の部  優秀賞《和醸蔵》

2010 第81回 吟醸酒の部 優秀賞《清澄蔵・和醸蔵》

純米酒の部 優秀賞《和醸蔵》

2011 第82回 吟醸酒の部 優秀賞《和醸蔵》

2012 第83回 吟醸酒の部 優秀賞《清澄蔵・和醸蔵》

2013 第84回 吟醸酒の部 優秀賞《清澄蔵(新潟県首席)・和醸蔵》

純米酒の部 優秀賞《清澄蔵》

2014 第85回 吟醸酒の部 優秀賞《清澄蔵》

純米酒の部 優秀賞《清澄蔵》

2015 第86回 吟醸酒の部 優秀賞《和醸蔵(新潟県首席)》
純米酒の部 優秀賞《清澄蔵》

2016 第87回 吟醸酒の部 優秀賞《和醸蔵》
純米酒の部 優秀賞《和醸蔵》

2017 第88回 純米吟醸酒の部 優秀賞《和醸蔵》
純米酒の部   優秀賞《和醸蔵・清澄蔵》

2018 第89回 吟醸酒の部   優秀賞《和醸蔵・清澄蔵》
純米吟醸酒の部 優秀賞《和醸蔵・清澄蔵》
純米酒の部   優秀賞《和醸蔵・清澄蔵》

2019 第90回 吟醸酒の部 優秀賞《和醸蔵》
純米酒の部 優秀賞《和醸蔵》

原酒造(株)製造銘柄

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外部リンク

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