(株)北雪酒造

地域 佐渡
代表銘柄 北雪
住所
新潟県佐渡市徳和2377-2  Gooleマップを見る
URL
http://sake-hokusetsu.com

環境と歴史

北雪酒造の創業は1852年。
日本海に浮かぶ島である佐渡島(さどがしま)佐渡市赤泊に位置しています。

佐渡島の面積は854平方キロメートルと東京23区の大きさに匹敵する広さを持ちます。
北に大佐渡山地、南に小佐渡山地と山に挟まれ、島の中央には穀倉地帯の国中平野が広がります。
大佐渡山脈は、標高が高く雄大で荒々しいイメージ。
小佐渡山脈は、緩やかな山並みと砂浜が広がるイメージを持っています。
この二つの山々からの水が平野に流れ、田圃に潤いを与えるため米作りなどの水稲栽培が盛んです。
また平野の西側に真野湾、東側に両津湾という二つの漁港と、湖があり豊富な魚介類に恵まれています。
さらに平野から山はなだらかな丘陵地帯になっており、日当たりが良く、ミカンやイチゴ、リンゴ、茶など多種多様な実りがある自然豊かな環境にあります。

北雪酒造の位置する赤泊は、佐渡の南沿いで佐渡海峡に面しています。
まさに酒蔵の前には、日本海が広がっています。
大部分は小佐渡丘陵の一部で、川沿いと海岸に平地があり、年間を通じて温暖な気候です。
海岸線は比較的長く岩場であることから、江戸時代には佐渡奉行の渡海地として港が整備され、また北前船や松前稼ぎ商人の地域として栄えました。

自然豊かな佐渡島には、天然記念物のトキがいます。
現在は絶滅を乗り越え、繁殖を繰り返し、300羽を超える個体が放鳥されています。
島民は田圃に舞い降りるトキを見ることができ、その様子はとても美しいとのこと。
そしてトキを守るために、佐渡全体で農薬や化学肥料には頼らない農法を徹底しています。
生き物にやさしい農法であることから、ここで収穫される米は佐渡では「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」(朱鷺認証米)として認定しています。

安心安全な佐渡島の原材料

北雪酒造は何よりも、安全で安心できる食品造りが重要と考えます。
そのために酒造りの基本となる米造りを高度なものにしたいという想いから、地元の農家に呼びかけて研究会を結成しました。
契約農家と手を携え、代表的な酒米である「越淡麗」や「五百万石」を育てています。
それらの米については100%佐渡産の米で酒造りをするまでに至っております。

なぜ佐渡に最後のトキが生き残ったのかという推測では、棚田との関係性が挙げられます。
佐渡が国内最後の生息地となったことは、高い山々と深い森林に恵まれた島であったこと。
その地形ゆえに昔からの棚田が多数残り、四季を通じ豊かなわき水のたまり場があったこと。
この棚田が多く点在したためにトキのエサが確保されていたことがトキが生き残ったとされています。
このような所以からトキを守るために北雪酒造は、農家と共に棚田の整備なども行っています。

また北雪酒造が、地元に果たす役割は酒米だけではありません。
梅酒を造るための梅、リキュール酒を造るために、イチゴなど小粒で出荷できないサイズなどを買い取り、地元で販売をしています。
このようにこの蔵は、地元との繋がりを第一に考えています。

北雪の伝統と革新への挑戦

北雪酒造は、新潟の佐渡島の小さな酒蔵ですが、日本酒造りにかける挑戦は日本でも屈指のチャレンジ精神を持っています。
創業以来、守り受け継がれてきた熟練の技を守りつつ、音楽演奏や超音波振動、ガラスタンクの導入、遠心分離機などこれまでになかった新たな挑戦を次々に行っているのです。
酒造りの新しい時代を切り開こうと、伝統と革新にまい進をしています。

北雪の誇るガラスタンク

その挑戦のひとつに遠心分離機の導入へのこだわりがあります。
1台2000~3000万円と高額な装置なために、全国的には導入されていない機械がここには3機あります。
お酒の上槽において、通常はヤブタや槽など圧力で搾る工程があります。
しかしこの方法ではもろみにかなりストレスがかかり、酒本来のうま味が損なわる可能性があるとのこと。
また袋を使った袋絞りでも、酒袋からつく独特のニオイがでてしまい、それが酒に移ってしまいせっかくの吟醸香が弱まってしまうとか。

そこで北雪酒造はこの機械を使うことで、もろみに圧力をかけず、酒を抽出することでそれまで楽しめなかったフルーティーな吟醸香や味のふくらみを実現することができたのです。
そのうえ、すべてステンレス製なので、吟醸香が拡散せず、酒にしっかりと残るようになりました。
現在は、状況に応じてヤブタも使いますが、吟醸だけでなく普通酒もこの遠心分離機で搾っているそうです。
これこそ北雪のおいしさの秘密の一つであります。

その他にも、酒が美味しくするために、設備の投資は欠かしません。
自動生麹機もそのひとつです。
通常の酒蔵は、麹を人力で造っていますが、泊まり込みなどをして夜中の番もしないといけない程の過酷な労働となってしまいます。
北雪酒造では、早くからできる部分は機械化し、革新的かつ合理的な酒造りに取り組んでいます。
蔵人にも優しい酒造りをしていることが伺えます。

蔵の裏手に周ると、秘密基地のような地下の蔵があります。
ここは常に氷温に保たれた大きな冷蔵施設です。
科学的な根拠はいまだ不明ですが、酒に音楽を聴かせると、酒が美味しくなるといわれています。
江戸時代に船で運んだ酒が、波に揺られているうちに美味しくなったという逸話から、大手酒造会社でもその手法が取り入れらえるほど。
北雪酒造の目の前は海なので、ずっと波の音が聞こえますが、さらにクラシック音楽を聴かせて熟成させることで一段とまろやかな味になるとか。

世界のセレブが認めるブランド「HOKUSETSU」

世界のセレブたちを魅了するレストランNOBUのオーナー、ノブ・マツヒサ氏と知り合ったことをきっかけに、北雪は世界に羽ばたくブランドとなりました。
北雪酒造とノブ氏を結ぶきかっけは、矢沢永吉氏だったといいます。
矢沢氏がファンから北雪酒造のお酒を贈られた際に、親友のシェフであるノブ氏に勧めたところ、その旨さに感動し連絡を取ったとのこと。
レストランNOBUは、トム・クルーズ、ジョルジオ・アルマーニ、レオナルド・ディカプリオ、マドンナ、スピルバーグら、などハリウッドスターが通う世界の名店として名高いレストランです。
最高の逸品をつくるノブ氏と、最高の一杯をつくる北雪酒造は、良きパートナーとして関わり、世界のセレブが北雪の酒を味わっているのです。
そのレストランとのコラボレーション商品として「大吟醸 NOBU」「純米大吟醸 NOBU」が発売されています。

さらには、世界的俳優のロバート・デ・ニーロ氏との出会いがあります。
デ・ニーロ氏は、自家用のジェット機で北雪酒造に酒を買い付けに来るほど、この酒蔵にほれ込んでいます。

蔵の眼前が海ということもあり、海産物に合わせた酒造りなら、どんな酒にも負けないと自負する北雪酒造。
もちろん日本食だけでなく、世界各地どんな料理にも合わせやすい酒を造ってきたからこそ、海外の有名人とのつながりも出来たのでしょう。
小さな島から、世界の大きなマーケットへ勝負する酒蔵、それが北雪酒造です。

ラベルデザインの変更

2013年に創業140年を超えた北雪は、さらにここから100年後を目指すにあたり、北雪のシンボルマークを変更しました。
大きく太い髭文字の「北雪」という伝統のイメージはそのままに、さらに図柄を入れてデザインを進化させました。

外周を縁取る三重の線は、日本酒の材料である、米・水・麹を意味します。
その線の模様は日本海の荒波と佐渡島に連なる山々のようです。
うねりのある生き生きとした、縁取りはまさにできたての日本酒の清涼感と力強さを感じることでしょう。
気になるのは「SADO ISLAND」(佐渡島)と「SAKE ISLAND」(酒の島)の英語表記。
佐渡島が酒の島であることを世界にアピールをしています。
このような取り組みを先がけて行っている北雪酒造を先頭に、これからも世界の酒として日本酒が認められていくでしょう。

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