尾畑酒造(株)

地域 佐渡
代表銘柄 真野鶴
住所
新潟県佐渡市真野新町449  Gooleマップを見る
URL
http://www.obata-shuzo.com

尾畑酒造は、1892年に初代・尾畑与三作が佐渡市真野新町にて、江戸時代より続く酒蔵を譲り受け創業しました。
以来、酒造りの三大要素といわれる「米」「水」「人」に「佐渡」を加えた「四宝和醸」(しほうわじょう)を掲げ、佐渡の自然と文化を活かした酒造りを行っています。
代表銘柄は真野鶴。

環境と歴史

佐渡島の面積は東京23区の大きさに匹敵する広さです。
北部と南部には山間部があり、島の中央には田園風景の平野が広がっています。
そんな山からのきれいな水が流れ込む真野湾では牡蠣の養殖が有名で、食通の間では有名とのこと。
すでに1900年初頭から佐渡島では牡蠣が名産だったようで、小ぶりながら旨味が凝縮していて絶品!
佐渡にお越しの際はぜひ1度味わってみては。

このようにとても自然が豊かな佐渡島には、天然記念物のトキがいます。
現在は絶滅を乗り越え、繁殖を繰り返し、300羽を超える個体が放鳥されているんですって。
そんなトキを守るために、佐渡では農薬や化学肥料に頼らない農法を徹底しています。
市民が一丸となったその取り組みは、日本で初めて世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。
もちろん尾畑酒造でも「朱鷺と暮らす郷認証米」の制度に則っり、環境に優しく、減農薬・減化学肥料による酒米の契約栽培を行っています。

ところで、佐渡島には「古事記」や「日本書紀」にも記されているように古くから人が住んでいたようです。
奈良時代には、流刑地とされ時の幕府を非難した歌人や、他教を批判した日蓮、将軍の怒りを買った世阿弥など、中世までは政争に敗れた貴族や知識人が流されていたとか。
尾畑酒造の近くに流れる真野川上流には、北条義時によって流された順徳天皇の御所があったとされています。

また金が採れる島として知られていたため、江戸時代では徳川家康が幕府直轄として金銀山開発を進めました。
この佐渡金山の金鉱脈は、東西3,000m、南北600m、深さ800mに広がっていたんですね。
江戸時代には日本最大の金銀山で、徳川幕府の財政を支えたと言われ、今でも埋蔵金かどうのこうの騒がれているほど。
その坑道はまるでアリの巣のように拡がり、総延長は何と約400kmに達するとか。
現在でも佐渡金山の史跡として、観光の名所となっています。
そんな坑道の中には日の光が届かず、温度や湿度が一定しているので、尾畑酒造ではそこに目を付け、熟成酒造りも行っています。

この鉱山の繁栄によって日本各地から多くの大工や技術者、商人、漁業者などが集まりました。
一時はあまりにも人口が急増したため木材等の確保や、森林の管理を行うために奉行所が設置されたんだとか。
厳しい統制という管理が行われ、その歴史は現在の佐渡の文化に繋がっています。

冒頭述べたように尾畑酒造のある真野新町は佐渡島の中央部である真野湾の東に位置します。
江戸初期には、塩を製造するために近隣から海辺へ下りて生計を営んだ人達がいたようで、町並みもあったのだとか。
その後、本土との交易を行う小木湊と、奉行所の置かれた相川との間に小木街道が整備されて、交通の要地ともなりました。
北海道との貿易が始まると、港があるこの町は集荷地となり賑わったそうです。
そのため現在でも、国道の両側に古い家屋が建ち並ぶ姿も。
尾畑酒造はまさにそのルーツにあり、趣ある木造の姿は観光名所として、観光バスも訪れ、試飲・販売所では多くの観光客を魅了しているのです。
佐渡の観光の際はぜひお立ち寄りください。

酒造りのこだわり


尾畑酒造がモットーとするのは「四宝和醸(しほうわじょう)」。
酒造りの三大要素と言われる米・水・人に生産地である佐渡を加え、四つの宝の和をもって醸す、と意味します。
2009年より普通酒の製造を廃止し、全国でも少ない特定名称酒の専門蔵となりました。
以前より積極的に海外展開を開始していた真野鶴は、エールフランス、ベトナムエアラインなどのファーストクラス、ビジネスクラスの機内酒などと高級な環境とマッチングし、15か国に輸出するまでになりました。

そのような酒造りを支える杜氏や蔵人は、全国トップクラスの技術を継承しています。
彼らは全国でも珍しく、冬期間は無休で泊まり込みでの厳しい酒造りを行っているのです。
なんと凍り付くような寒い冬に、日も明けない早朝から酒の仕込みをするのです。
それらの姿勢と努力により、日本での全国新酒鑑評会はもちろんのこと、International Wine Challenge(イギリス)、Kura Master(フランス)、Milano Sake Challenge(イタリア)など数々の国の鑑評会で金メダルを受賞した実績。
まさに小さな佐渡島から、世界中に認められる酒を生み出しているのです。

そんなワールドワイドな販路を持つ酒ですが、原材料は徹底的に地元産にこだわります。
使用する米は、佐渡産のものに限定をしている徹底ぶり。
他社に無いこの土地ならではの酒米として有名なのが、朱鷺と暮らす郷作り認証米です。
トキを守るために環境に優しく、減農薬・減化学肥料にこだわった環境に良い酒米だとか。

他にも近隣で獲れる牡蠣の殻を活用した農法による酒米が挙げられます。
牡蠣殻にはカルシウムや亜鉛などのミネラル分を含み、水の浄化殺菌作用があるそうです。
牡蠣殻を入れたドラム缶に、川の水を引き入れて、浄化させて水田へ入れる製法?なんだとか。
この農法の特徴は、米の品質が安定しやすく、さらに米が割れにくくなるんですって。
塩害や高温障害などの気象変動に強く、常に1等米以上の評価が得られる米作りができるのだと言われています。
ゆえに、農薬や化学肥料が少ない農業につながり、佐渡の自然環境を守ることができるのだそうです。

このように棚田保全のため一定の制限地域に広がる棚田の米を使用していたり、さらには佐渡島唯一の山田錦を使用するなど、この土地ならではの個性溢れる酒米を使い、地域に貢献をしているんです。

 

学校での酒造り

2010年より「日本で一番夕日がきれいな小学校」での酒造りを始めました。

この旧三川小学校は、佐渡島の西側高台に立地し、とても美しい夕日が望める校舎として地元で愛されてきました。

惜しまれつつ2010年に廃校となりましたが、尾畑酒造の願いと、地元の想いが重なり、酒蔵としての再活用を開始しました。

 

使用する酒米はもちろんオール佐渡産。
酒造りに使用する電気などのエネルギーも自然エネルギーを取り入れています。
なんと東京大学との共同プロジェクトの一環としてソーラーパネルをプール跡とグランド跡に設置し、自然再生エネルギーを100%導入しているのだとか。
他にも様々な企業や組織、学校とコラボレーションしたワークショップを実施しています。

NTT東日本の「ロボコネクト」とコラボレーションした「モロミ君」もそのひとつ。
酒造りに欠かせないもろみ(醪)は、寝ずの番を要する重要な要素です。
尾畑酒造と学校蔵は離れた距離にあり、簡単に往復できません。
そこでこのロボット「モロミ君」は、人間の代わりにもろみの温度や部屋の温度・湿度を計測。
センサーと通信技術を使い、離れた場所にいる蔵人にその情報を伝えながら、酒造りを行うのです。

さらにこの学校蔵で行うのは酒造りだけではありません。
ここでは「酒造り」「学び」「環境」「交流」の4つ方向性で運営されています。
その一環として、日本酒づくりを学ぶ研修施設として利用されたり、識者を迎えた講演会を地元の住民のために開催しています。
他にも沖電気工業とのコラボレーションした沖電気の酒や、人気グルメ誌Dancyuとコラボレーションした酒など数多くの企業と共に佐渡を盛り上げる活動に取り組んでいるとのこと。

彼らの思いが積もり、ついに2020年5月法整備による清酒特区第一号の適用を受け、「日本酒」の製造蔵として認められました。
それまでは限定のリキュール免許で地元農家の柚子を活用した柚子リキュールなどを製造しておりました。
今後は、佐渡の天然杉を浸漬した木のぬくもりを感じる酒などの日本酒が本格的に製造できるとのこと。
地元の人々と様々なアイディアを出しながら地域と共に、今後もさらなる可能性を発揮してくれるでしょう。

受賞歴

2014年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
インターナショナル・ワイン・チャレンジ2014
純米の部 ゴールドメダル受賞
2015年 インターナショナルワイン・チャレンジ2015
大吟醸の部 ゴールドメダル受賞
2017年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会 優秀賞受賞
KURA MASTER 純米大吟醸部門 金賞受賞
全国燗酒コンテスト2017「お値打ち熱燗部門」最高金賞受賞
全国燗酒コンテスト2017「お値打ちぬる燗部門」金賞受賞
2018年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会 優秀賞受賞
KURA MASTER 純米大吟醸部門 金賞受賞
2019年 全国新酒鑑評会金賞受賞(真野鶴・万穂)
インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019
純米大吟醸の部 ゴールドメダル受賞(真野鶴・純米大吟醸・佐渡山田錦)
インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019
純米大吟醸の部 シルバーメダル受賞(真野鶴・実来)
他多数の受賞歴あり

尾畑酒造(株)新着情報

2021.04.9 尾畑酒造(株)
尾畑酒造 季節限定酒発売のお知らせ

【出逢いと旅立ちの季節に飲みたい春限定酒】

「同じ空の下シリーズ:春酒」
コロナが世界を覆い尽くした2020年の春。
人の移動や接触が制限される中、「日本酒の本来の役割とは?」を考えて誕生したのがこの「同じ空の下シリーズ」です。
日本酒のそもそもの役割とは、人と人をつなぐこと。
例え離れていても、盃を傾ければいつでも心は一緒に寄り添う。
そんなメッセージを伝えるために始まりました。

春の限定酒『希望のとびら』は、出逢いや旅立ちの季節を祝し、応援するお酒です。
桜並木の向こうに暖かな陽が昇るところをラベルにデザインし、明日への希望を表現しています。
このラベルには素敵な仕掛けがあり、飲み終わったボトルを数分間太陽や蛍光灯に当てた上で室内を真っ暗にしてご覧頂くと、ラベルに”二羽の朱鷺”が浮かび上がり、その二羽の朱鷺の間にはハートが現われるというもの。
ラベル下にある、”The Door of Hope~ The sun also rises where you will find love and hope”のメッセージと合わせてお楽しみ下さい。

【味わい】
ほんのりとした甘みと旨みを優しいフルーツの香りが包み込むフレッシュな味わいです。

春限定酒「希望のとびら」純米吟醸

春限定酒「希望のとびら」大吟醸原酒

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