(株)DHC酒造

地域 下越
代表銘柄 越乃梅里
住所
新潟県新潟市北区嘉山1-6-1  Gooleマップを見る
URL
http://bairi.net/

蔵の特徴

DHC酒造は、新潟県新潟市北区にある酒蔵です。
かつて合併される前は北蒲原(かんばら)郡に属し、豊栄市と言う名前でした。
蒲原平野は、新潟県北部にかけて広がる平野で、信濃川及び阿賀野川が運んできた土砂によって作られた平野と言われています。
ここには扇状地や自然堤防、他には砂丘が分布する特徴的な平野です。
越後平野とも呼ばれ、面積は約2000平方kmと東京都の面積に匹敵するほどの広さがあり、日本海側では最大の平野の一部です。

砂丘が水はけを阻害していたために、昔の新潟には山からの水が溜まり「潟」と呼ばれる沼地が多く形成されました。
しかし、大雨の度に氾濫を起こし、住民を苦しめていたため、江戸時代から干拓事業が行われてきました。
その結果、現在は潟は少なくなりましたが、現在でもその姿を町中に見ることができます。
有名な潟のひとつとして福島潟と呼ばれるものがあり、DHC酒造はまさにその近くに位置します。

福島潟は、「21世紀に残したい自然百選」にも選ばれた野鳥の宝庫として名高い自然保護区です。
今までに220種以上の野鳥や450種以上の植物が確認されており、自然の宝庫と言えるでしょう。
なかでも「オニバス」と呼ばれる大きなハスや、国の天然記念物「オオヒシクイ」が挙げられます。
直径2mもの葉を持つ巨大な「オニバス」は、かつて地元で、茎や種子などが食されていたといわれています。
現在は全国でも希少な植物で、ほとんど見ることができなくなっているとか。
また多くの植物がはえる潟には、たくさんの野鳥が飛んできます。
カムチャツカ半島から3000kmも旅する、国の天然記念物「オオヒシクイ」がいます。
福島潟は、この鳥が日本で一番飛来をしてくるそうです。
このように豊かな生態系が保たれ、自然に包まれた地域で、この酒蔵は酒造りを行っているのです。

またDHC酒造は、この福島潟と阿賀野川に挟まれた地域にあります。
阿賀野川は大きな一級河川で、流域面積も広く日本最大級の川です。
このように水資源に恵まれた土地柄だったゆえに、酒造りが創業されたのでしょう。

前進の小黒酒造

DHC酒造の以前は、小黒酒造と言い1908年に創業されたと言います。
第1次世界大戦の前なので、かなりの歴史です。
その後、昭和に入り、酒造りにおいて革命的な変化が起こります。
お酒を造る容器が木桶からホーロータンクへと変わっていったのです。
ホーローとは鉄にガラス質を焼き付けた素材です。
木製の樽や桶では、日本酒が漏れてしまったり、木が液体を吸い込んでしまうなど、多くの問題がありました。
しかしホーロータンクは酸やアルカリに強く酒を熟成、保存するのに適しており、管理も楽なために全国的に広がりました。
小黒酒造はこの変化にいち早く対応することができたため、一気に製造量を増やすことができたのです。

さらにこの蔵は、大きな設備投資を行いました。
蒸した米の移動に革命を起こました。
米を運ぶ際は、人力やエアシューターなどの機械を使います。
しかし小黒酒造は、建物を3階建てにすることにより、重力による自然落下を利用し、運搬する労力を極力減らしたのです。
他の蔵には無かった氷温熟成などの技術もいち早く取り入れました。

そのような投資や努力を重ねた結果、同蔵は1990年代には関東信越国税局の鑑評会で毎年のように金賞を受賞していました。
全国新酒鑑評会でも金賞受賞の常連で、「有機JAS認定工場の取得」にも取り組むなど、安全で安心な飲める酒造りを念願してのことです。

さらに小黒酒造では、ほとんどが吟醸酒以上の高級酒造りに切り替え、高いブランド力を持つことができたのです。
1995年には関信局鑑評会で首席第1位も獲得した実績があり、多くのファンや業界関係者からブランドの信頼を置かれている酒となりました。

DHC酒造に譲渡

しかし高級な酒は、地元になかなか受け入れられなかったと言います。
販売先を県外に頼り、県内需要が減少した結果を受け、2014年に小黒酒造は、DHC酒造に蔵を売却をしました。

DHCは全国的に有名な化粧品、サプリメント(健康食品)などの大手製造メーカーです。
しかし同社は本体の事業だけでなく、多くの関連会社を擁しています。
日本酒製造だけでなく、ビール製造業、漁業やメディア関連会社まで幅広い分野に広がっています。

それゆえ、販路の獲得や営業手法の確立が可能となりました。
伝統ある酒に、DHCのマーケティング手法を取り入れることで、新たな顧客開拓ができたのです。
もともと、高級酒造りを専門に行っていた小黒酒造ですから、品質には定評がありました。

首都圏の百貨店や高級スーパーをターゲットに、陳列を行いました。
ボトルのデザインも、一目で顧客の目を引くように造られた純米吟醸は、発売当初から人気が出ました。
流麗な筆文字のエレガントなデザインは、DHC酒造の新しい未来を象徴するようです。

醸造法にもこだわりを見せています。
通常は、お酒を貯蔵するのに貯蔵タンクという場所で行います。
しかしこの蔵では全ての酒に関して、上槽、滓下げした後、生詰めの状態で、瓶で貯蔵を行います。
瓶のまま特製の氷温庫で-4℃にて熟成させ、最高の状態で出荷できるようにします。
この方法により、柔らかい飲み口となり、香りがまろやかになり、そして飲んだ後の余韻が口に広がると言います。
この蔵元ならではのキリッとした淡麗辛口ながら、穏やかな香りと旨みがある理由です。

また販売方法も見直しました。
それまで県外中心であった販売方法を見直し、地元に愛されるよう営業努力を行いました。
その結果「朝日晴」という銘柄が、県外にはほぼ出ていないものの、地元で愛される定番酒となりました。
また思い切って、高級酒を値下げすることで、地域で特定名称酒が飲まれるようにもなりました。
今では全体の出荷の6割が地元・県内だと言います。

使う酒米は「五百万石」と「越淡麗」が主体となり、地元で原料を調達しています。
この蔵では五百万石と越淡麗をうまく使い分けて、辛口から甘口までを造っています。
五百万石ではスッキリした辛口となり、越淡麗は酸味が増し旨味がふくらみます。

また人事体制も大きく変わりました。
かつては、季節労働者を使っての酒造りでした。
しかし、現在では通年雇用としています。
そのため9月~翌6月まで酒造りができる体制となりました。
1回あたりの仕込みを減らし、製造回数を増やすことで、安定した品質の酒造りができるのだそうです。

また需要の変動によって、米の買い付けや原材料の仕入ができ、柔軟な体制で酒造りができるのだとか。
さらに働きながら年間約100時間の訓練を受けることができる、清酒学校に通うことができます。
清酒学校とは醸造技術の技能者を育成する教育機関で、新潟県酒造組合が設立した学習機関で、新潟県は酒造りの人材開発にも力を注いでいます。

観光施設の開設

酒造の古くからの母屋を一部改装し、観光販売所として 越後の里 嘉山亭を開設しています。
DHC酒造の日本酒はもちろん、各種オリジナルグッズの販売を行っており、また店内にあるカウンターでは日本酒の試飲が可能です。
お酒を飲まない方でも楽しめるようにと、美味しいご飯のお供や、ロゴ入りお猪口、手ぬぐい等のお土産品も盛り沢山です。
風情あるお座敷にはお茶とコーヒーを飲むことができ、旅の途中の休憩所としても利用できます。

場所 新潟県新潟市北区嘉山1丁目6−1
休日 不定休
営業時間 10:00~16:00

受賞歴

1990年 関東信越国税局酒類鑑評会秋季 金賞受賞
1991年 関東信越国税局酒類鑑評会春季秋季 金賞受賞
1992年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
1993年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
1994年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会春季秋季 金賞受賞
1995年 関東信越国税局酒類鑑評会春季 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会秋季 首席第一位
1996年 関東信越国税局酒類鑑評会春季秋季 金賞受賞
1997年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
1998年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会秋季 金賞受賞
1999年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会秋季 金賞受賞
2000年 関東信越国税局酒類鑑評会春季 金賞受賞
2001年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会春季秋季 金賞受賞
2002年 関東信越国税局酒類鑑評会春季秋季 金賞受賞
2004年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会秋季 金賞受賞
2006年 関東信越国税局酒類鑑評会秋季 金賞受賞
2007年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
関東信越国税局酒類鑑評会秋季 金賞受賞
2008年 関東信越国税局酒類鑑評会秋季 金賞受賞
2014年 スローフードジャパン燗酒コンテスト ぬる燗部門 金賞受賞
2016年 ワイングラスでおいしい日本酒アワードメイン部門 金賞受賞
2017年 ワイングラスでおいしい日本酒アワードメイン部門 金賞受賞
他多数受賞歴あり

(株)DHC酒造新着情報

2021.04.4 (株) DHC酒造
【新商品】越乃梅里”越淡麗”純米吟醸生原酒 720ml

DHC酒造から新商品が発売されました。

このお酒は純米吟醸の生原酒。
お米は地元新潟市北区の契約農家さんが栽培した新潟県産米の越淡麗を100%使用しました。
柔らかな吟醸香と、口の中で贅沢に広がる生原酒らしいどっしりかつフレッシュな味わい。
そして上品な酸味によるキレの良さがあるお酒です。

越淡麗とは、新潟県が16年もの歳月をかけて研究開発した新しい酒造好適米です。
「新潟での栽培に適し、山田錦を超える米質」を目標に掲げ、平成元年より研究開発が始まったこのお米。
酒米の最高峰である山田錦以上の酒造特性があると言います。
さらにコシヒカリの後に収穫できる晩成の熟期。
母方に「山田錦」、父方に「五百万石」という交配組み合わせの中から、両者の長所を併せ持つ米なのです。

商品詳細
【酒質/分類】清酒/純米吟醸
【内容量】720ml
【原材料】米(新潟)、米麹(新潟)
【原料米】麹米・掛米:越淡麗100%使用(新潟)
【精米歩合】55%
【アルコール分】17.0%
【日本酒度】非公開
【酸度】非公開
【保存方法】冷蔵保存

2021.03.4 (株)越後伝衛門(株) DHC酒造(株)越後酒造場
クラファンで開発された3蔵ブレンド酒 絶賛発売中

昨年新潟市北区豊栄にある、株式会社越後酒造場・株式会社DHC酒造・株式会社越後伝衛門が合同で3種類のブレンド酒を作るクラウドファンディングを開始しました。
3蔵から同時発売されています。


越後豊栄 720ml 3300円~

販売所
DHC酒造直売所【嘉山亭】にて発売中

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