玉川酒造(株)

地域 中越
代表銘柄 玉風味
住所
新潟県魚沼市須原1643  Gooleマップを見る
URL
http://www.yukikura.com/

新潟県魚沼市に位置する、およそ340年前に始まった伝統の酒蔵です。
現在の製造はリキュールや化粧品など多岐に及び、時代と共に進化を続けてきました。
雪室など特徴のある施設があり、観光蔵としても人気を誇っています。

周囲の自然環境

新潟県魚沼市は新潟県の南東部に位置しており福島県と群馬県の県境に接しています。
一部は尾瀬国立公園および越後三山只見国定公園に指定されています。
また越後駒ヶ岳、荒沢岳、守門岳などの多くの山々に囲まれており、その山の間を魚野川、只見川を始め、多くの河川が流れており景勝地として有名なので、1度は耳にしたことはないでしょうか。
このように地域のほとんどが森林であり、林業なども発達している土地柄なのです。

気候は、冬場は日本でも屈指の積雪があり、特別豪雪地帯指定地域に指定されています。
特に玉川酒造が位置する守門地区はその中でもさらに豪雪の土地として知られています。
なんと冬の間に降り積もった雪は高さ4~5メートルまでになり、雪の壁となるのです。
蔵の建物は小高い丘に建てられているものの、雪の高さは2階部分を超える高さまでになり、その雪は春になっても残るほどです。

このように自然豊かなこの土地では多くの農産物に恵まれています。
雪解け水による十分な農業用水があることがその理由でしょう。
なかでも魚沼産コシヒカリは全国的に有名です。
盆地のため朝夜の気温の差が大きいことから、良い米ができるとされています。
澱粉が米にたまりやすく、大粒の良質になるのだそうです。
こうして魚沼は地方は、米の名産地として発達していきました。

米に続き山菜や自然薯が名物の他、多くの川魚として、鮎・ウグイ・カジカ・サクラマス・ヤマメが味わえます。
ブランド豚である「越後もち豚」「深雪餅豚」が飼育されており、ハムやウインナー等の加工食品などこの地区ならではのグルメも目白押し。

近くには、重要文化財である目黒邸、また須原スキー場、奥只見ターミナルなどの観光施設があり、グルメや観光施設を目当てに県内外から多くの観光客が訪れます。

成り立ちと歴史

1673年は徳川綱吉が5代目の将軍の時代でした。
ちなみに綱吉と言えば、生類憐れみの令という悪法で名高い将軍でありましたが、近年では当時の時代背背景に合致した法だったと解釈されています。

この頃、越後高田藩では越後騒動と呼ばれる、藩内のお家騒動が勃発していました。
藩の政治を執っていた筆頭家老である小栗美作と、これに敵対する重臣とが主導権や後継者を巡って争っていたのです。
異例にも将軍徳川綱吉が直々に裁判を行い、両派に切腹や島流しなどの厳しい処分が下しました。
この時を境に高田藩の力は弱くなっていったそうです。

丁度その頃、高田藩の領内、須原地区に豪農と呼ばれる目黒家の存在がありました。
目黒家は武士の家系をひく庄屋でした。
彼は伊達政宗とも戦った後、魚沼の広瀬の帰農しました。
目黒家の初代善右衛門は、江戸時代初期15ヶ村を仕切っていました。

その頃近隣の只見川の上流で、上田銀山が発見されました。
銀山に至る峠道には宿場が設けられ、銀山の中心地須原には本陣が設けられました。
そのように次第に発展していき、諸国から職人や商人、鉱夫などが集まり、空前のにぎわいを見せたと言います。
ちなみに現在は銀山平スキー場となっています。

目黒家ではこうした人々の中心におり、25ヶ村の大庄屋になっていきました。
凶作や飢饉に見舞われた時も、目黒家は救済を行い、幾度も窮状を救ってきたとされています。

ついにそのような豪農である目黒家4代目当主の目黒彦次右衛門が酒造りを始めました。
当時は「酒株」という株券を買うことで酒造りが認めれました。
幕府は酒株という営業権を与えるかわり、税の徴収や米の出荷調整などを行っていたようです。

1912年になると風間家が目黒家の酒造権を引き継ぎ、現在の玉川酒造株式会社がある場所で玉川屋酒店を創業しました。
後に玉川醸造株式会社を経て、1953年に社名を玉川酒造株式会社に変更しました。

ユニークで独自な商品開発

玉川酒造は、秘境とも呼べる土地柄や、340年以上続く長い歴史からこの蔵独自の取り組みが特徴となっています。

まず多様な商品ラインナップは、この蔵のユニークな面を捉えています。
通常の日本酒はもちろんのこと、甘口の酒、低アルコール度数の酒、発泡性のお酒、そして雪中貯蔵のお酒とバラエティに富んでいます。
またリキュール類も豊富で、梅酒や、生姜、コーヒー、冬虫夏草まで使った珍しいリキュールが揃っています。

さらに製造はお酒ばかりではありません。
お酒の天然成分を使い、ゆきくら化粧品という美容品を製造しています。
美白水やエッセンスソープ、モイスチャーミルクなど敏感肌にも優しい商品として人気を博しています。
お酒の天然成分は、美白・美肌に効果があり、お肌が元気になると言います。

このように玉川酒造の商品企画は非常にユニークで、消費者にとって楽しませてくれる酒蔵なのです。

なかでも近年力を入れているのが、ワイングラスでおいしい日本酒アワードへの出品でしょう。
玉川酒造では、海外輸出、特にニューヨーク市場を視野に入れています。
アメリカ人から喜んで飲んでもらうためには、ワイングラスでの味の評価を高めようと商品開発に余念がありません。
ゆったり飲むのではなく、軽やかにぐいっと飲める。
そんな、世界で飲まれるお酒は、3年の月日を経て開発されました。
もちろん日本国内でも人気を博し、今では玉川酒造の人気商品のひとつとなっています。

観光への取り組み

続いて玉川酒造の際立つ取り組みとしては、観光施設の建設でしょう。
1989年(平成元年)に冬場に積もった雪を断熱シートで覆い、その中で日本酒を保存する雪中貯蔵庫を建設しました。
1990年から造り蔵や土蔵などを見学コースとする、酒蔵見学「越後ゆきくら館」を開設し、守門地区の新たな観光施設として話題になりました。
酒蔵見学は来場者150万人を達成するなど地域の観光コースにもなっているほどです。

酒蔵見学コースでは酒造りや貯蔵の方法、日本酒の歴史の紹介などを行っています。
また試飲コーナーでは、先ほど述べた通り、日本酒を初め多くのリキュールがお出迎えしてくれます。
10種類以上のお酒を楽しむことができ、大変人気を博しています。

雪室へのこだわり

 

玉川酒造の雪中貯蔵庫内は年間を通じて2度、湿度は90%に保たれています。
自然の倉庫によって熟成された日本酒は丸みを帯びたまろやかな味わいとなり、この地ならではの特別な酒となるのです。

その理由は、雪中貯蔵庫は冷却装置付きタンクよりも優れた点があるからです。
タンクの動力は電気なので、振動もあるしムラも出ます。
酒も色がつき、香りも変化するそうです。
しかし雪中貯蔵だと酒はまるで冬眠した状態になるとのこと。

通常日本酒の貯蔵にはタンクを使用しますが、玉川酒造では瓶に入れた状態で貯蔵します。
仕込んだ時の無色透明のままの状態が維持され、香りも新酒のまま。
それでいて風味が丸くなる味わいがユニークかつ、全国でもここでしかできない酒となるのです。

このように玉川酒造には多くのユニークな取り組みをしており、340年以上続く酒造りの銘醸のひとつに数えれています。

主な受賞歴
2017年 ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017 大吟醸酒部門 金賞受賞
2015年 ワイングラスでおいしい日本酒アワード2015 大吟醸酒部門 金賞受賞
2014年 ワイングラスでおいしい日本酒アワード2014 大吟醸酒部門 金賞受賞
2013年 ワイングラスでおいしい日本酒アワード2013 大吟醸酒部門 金賞受賞
小千谷杜氏組合主催の第55回 自醸清酒品評会 小千谷新聞社賞受賞
他に多数受賞歴あり

玉川酒造(株)新着情報

2021.04.7 玉川酒造(株)
玉川酒造 酒蔵見学コース再開


玉川酒造のある魚沼市でもようやく春が訪れました。
そして毎年恒例、天然の雪中貯蔵庫「ゆきくら」が完成いたしました!
このゆきくらの中には大吟醸の原酒が眠っております。
また中に入ることもでき、2度~3度の涼しさを体感できます。

玉川酒造では、ゆきくらを見学できるコースと、直売所の越後ゆきくら館を再開しました。

期間限定で新酒の酒粕がもらえるお得なガラポンも実施するとのこと!
なんと1等は数量限定の優秀賞受賞大吟醸原酒 越後ゆきくらがもらえます!

感染症対策をした上でぜひ見学にいかがでしょうか。

詳しくは玉川酒造 酒蔵見学 越後ゆきくら館
http://www.yukikura.com/yukikurakan.html

コンテンツ

外部リンク

Page Top