清酒 菊水 ふな口
かつて蔵でしか飲めなかった酒。
門外不出。かつて「ふなぐち」は酒蔵に来た方だけに振る舞っていた特別な酒でした。その旨さは、おかわりを求められ評判を聞きつけた人が後を絶たなかったほど。しかしそのデリケートさゆえ、品質の保持が困難で市場へ出荷するなど無謀なことと考えられていました。しかし菊水は持ち前の進取の精神で挑みます。すべての工程を見直し、幾多の試行錯誤を経て日本で初めて缶入り生原酒の商品化に成功します。1972年(昭和47年)11月。開発から3年の歳月が経っていました。
搾りたて生原酒ならではの酒銘。
「ふなぐちってどういう意味ですか?」。いまもよくお客様から頂くご質問です。
「ふなぐち」の名は酒造りの現場から生まれました。 発酵を終えた醪(もろみ)を、清酒と酒粕に分離するところを、酒槽(ふね)といい、この酒槽の口から流れ出る清酒を、菊水では「ふなぐち」と呼んでいました。それは火入れ(加熱処理)も割水もしていない、しぼったままの生原酒。この酒本来の味わいを詰めたことから、「ふなぐち」が酒銘となったのでした。
評判が評判を呼んだ酒の味。
容器からは想像もできないほどの、ほとばしる鮮烈な旨みと爽やかな喉ごし。そのフレッシュでフルーティな旨口は、日ごとに進む熟成により、角がとれたまろやかさを帯び、さらにブランデーのようなコクをのせ、やがて中国の老酒を思わせる味わいへと移り変わります。しぼりたての味わいは然ることながら、熟成の具合で違う趣きに出会える奥深さも、生原酒ならでは。
冷やして飲むのがお薦めですが、ロックや炭酸割も一興です。
生原酒 ふなぐち菊水一番しぼり
ほとばしる旨さ、濃厚な味わい、しぼりたての生原酒。
日本初の生原酒缶として昭和47年の発売以来、毎日の晩酌はもちろん旅行や山登りといったアウトドアまで、いつでもどんな場所でも楽しめるお酒として皆様に愛されてきました。フレッシュな果実のような香り、コクのあるしっかりとした旨みが織りなす豊かな味わいをどうぞお楽しみください。
[ 商品の特徴 ]
●本醸造 生原酒 ●コクのある旨口 ●精米歩合70% ●アルコール19度●新潟県産米100%使用