津南醸造は、1本10万円となる純米大吟醸「田人馬」純米大吟醸を発売しました。
商品には白、黒の2種類があり、白は津南醸造から、黒は津南醸造から支給された酒を基に京都の招徳酒造が製造します。
白馬は祈晴、黒馬は祈雨を意味しているとのこと。

昨年2020より、新潟県津南町で米作りを「馬耕」という手法で生産を開始しました。
馬耕は馬を使って田畑を耕す方法ですが、トラクターより効率が悪く文化として途絶えつつありました。

しかし、近年SDGｓが提唱され、効率性や生産性よりも、持続性や安全性が求められるようになってきました。
そこで津南醸造では、自然環境に配慮しつつ最高品質の酒を造るべく、馬耕による米作りを行いました。

馬が田畑を耕し、その土地の草を食べ、馬糞を肥料として田んぼの肥料となる循環となります。
このように田・人・馬が三位一体となった無農薬の「五百万石」ができました。

田んぼは、美しく段をなす棚田は標高600mに位置します。
苗場山から流れる最も上流の澄んだ雪解け水が注がれます。

そんな田んぼで、技術指導を行うのが、国内最後の馬方の1人である岩間敬氏。
岩間氏は、途絶えつつある馬搬・馬耕の技術を継承している職人です。
津南醸造では、彼のもとで技術指導を受け、馬による稲作を行なっています。

機械に頼らず、自然環境に配慮した、古くて新しい技術。
このようのじっくりかけられた時間と技法は、すべて酒の味わいにつながると言います。

このように土地の魅力を最大限に活かすジャパニーズ・テロワール。
日本の原風景の素晴らしさと伝統文化を世界へ届けられる唯一無二の日本酒が、「田人馬」です。

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